青山にあるビリケンギャラリーで開催されていた「つげ義春トリビュート展」で出会った漫画家であり、アーティストの後藤友香さんの作品「奇跡の旅」です。
後藤さんは、自分の周りにあるものひとつひとつに魂が宿り、愛の歌を歌っていると感じられているそうです。たくさんの色を使い、いくつものシーンが重なっているつげ義春の「ねじ式」のシーンを描いたこの作品の中に、それが表現されているような気がするのです。そして、僕の大好きな、どこかノスタルジックで郷愁を誘う不思議なつげ義春ワールドをいつでも感じさせてくれます。